りぷらすのブログ

介護領域の社会的課題の解決を目指す

スタジオぷらす登米「7人目の卒業者」

6月末に卒業式を行いました。



Aさん(仮名)は、頸髄を圧迫する腫瘍を取り除く手術を無事に乗り越えた後も、リハビリの継続を希望されていました。Aさんが、スタジオぷらす登米の利用を開始したのは、昨年の7月。利用開始当時は、「立ち上がりや歩行時のふらつきを良くしたい、特に外でのふらつきやしゃがむ動作を改善したい」とお話しされていました。その理由は、「盆栽の再開」。Aさんは、手術前まで、盆栽を品評会に出すほど熱心に活動をされていたのだそうです。

スタジオぷらす登米では、まず、手術前後の安静により失われた筋力と歩行耐久性を改善する運動に取り組みました。運動は、頸椎に負担がかからないように行わなければなりません。そのため、全身の筋力を満遍なく鍛えることを目的としたエアロバイク漕ぎを導入。それに加えて、自宅での自主トレーニングを提案しました。

筋力と耐久性の改善が見られてきたところで、応用歩行やバランス練習(しゃがむ動作など)を取り入れていきました。 すると、夜間でも自室ベッドからトイレまでの移動できるようになるなど、日常生活にも変化が現れました(以前までは「歩行器」を使用していました)。

Aさんは、その後も懸命にリハビリを継続され、利用開始から1年を前に目標を達成。「さつきを品評会に出展」するまでに至りました。


さらに、Aさんは周囲の方に「手伝うからやってみろ」後押され、田んぼの作業に挑戦。屋外での活動が増えてこともあり、スタジオぷらす登米の利用については、週に1回から2週間に1回と変更しました(6月〜)。回数を減らす際にはご本人から「少し不安だな」という言葉も聞かれましたが、身体機能や日常生活の変化が生じていないか、不安な所がないかなど、ご本人やご家族、ケアマネージャーさんに確認する場を設けることで、徐々に自信をつけていかれたようです。卒業間際には、ご家族から、「車に乗って友達の所にいくようになったから平気だと思います」と、嬉しいお話を聞くことができました。 



卒業式の際には、「心配な事や気になる事があったらいつでも相談して下さい」とお伝えし、笑顔でお見送りしました。Aさんの健康とますますの活躍を願っています!

スタジオぷらす登米
管理者 小田智樹