りぷらすのブログ

介護領域の社会的課題の解決を目指す

もう一度料理したい

みなさん、こんにちは。横山です。

 デイサービスを利用して5年程になる女性の方がいます。
手足の片側に麻痺がありながらも生活をしていますが、特に手の麻痺が強く、物を持つこと、支えることが難しいです。

この利用者さんの目標は「もう一度料理をしたい!」です。

 もちろん病気を発症してからかなりの年月が経過していますし、何より手全体の感覚を失っているため、動かす時に「どのように動かしてよいかわからない」とおっしゃります。
それでも肩・肘・手を動かす練習を通して、手を持ち上げたり、両手を使ってバッグを持ち上げることができるようになりました。

 最近ではペットボトルや缶ジュースを飲む動作を実際にやってみたり、クローゼットにハンガーをかける練習をしています。
10月頃に目標でもある「料理」の練習を取り入れていこうと考えいます。

 利用者さんからは、「手が前よりも動きます!もっと動くようになりたい!」と話され、10月頃から料理に関して練習していくことを伝えると、「やりたい!」と前向きに応えてくれました。

 片側の手足が使えなくても、利用者さんは色々と工夫をして生活をしています。
また、自由な体ではないですが、衰えないように日々練習をしながら自身の体のケアを行なっています。





安定した歩きで快適に外出

みなさん、こんにちは。横山です。

デイサービスを利用してカラダが良くなった利用者さんを紹介します。
紹介する利用者さんは、手足の片側に麻痺がありながらも生活している方です。
生活に支障はありませんが、足のしびれが強く、長時間歩くと疲れるとの訴えがありました。


そこで、足のしびれを改善しつつ、足の筋力やバランスを向上させるために
タオルギャザー」という運動をやってみました。

タオルギャザーとは、「足の指でタオルを摘まむ」運動になります。
足の指の筋肉をたくさん動かすと、筋肉の働きがよくなり、バランスや足のしびれが改善することもあります。


 この運動を1ヶ月程度続けるとしびれが良くなり、「歩いていても快適だね!!」と嬉しそうです。それだけでなく、毎月行なう体力測定で歩くスピードが速くなり、片脚立ちの時間が長くなりました。
 利用者さんからは、「この病気になって2年も経つけど、しびれがよくなるなんてびっくりしました!!楽に歩けると気持ちも明るくなります!」と笑顔で話してくれました。

 あきらめずに、運動を続けることもカラダが良くなる要素の一つかもしれませんね。



Kさんのデイサービスからの卒業

Kさんは以前、料理教室など地域の行事に参加し、何よりも趣味で大好きな釣りをしに行くことが多かったそうです。
 そうしたKさんは
右足骨折をした影響や股関節の痛みで大好きな釣りに行けなくなっていました。

 平成2811月から利用され、Kさんは「夢宣言」(その方のやりたいことや目標をご本人に書いていただくもの)で “また好きな魚釣りをしたい” ことを含め3つの目標を掲げられました。
 

夢宣言の実現に向けてリハビリを継続していく中、平成29年8月にご本人から
知人と「釣りに行って3匹釣ってきたぞ!」と報告があり
何よりも「4年ぶりに釣りに行けたことがうれしかった」と笑顔でお話ししてくださいました。

そして卒業時には
「夢宣言」で掲げた目標を全て達成されました。

 卒業式でKさんは「これからはグランドゴルフに参加します!!」とこれからの活動をお話しして下さいました。
また、先日参加した地元で行われる体操教室やカラオケ教室にも参加してみようかなと他の利用者さんと笑顔でお話をされ暖かい雰囲気の卒業式になりました。



「筆甫」で「おたから体操」と「膝痛」に関する悩み解決

みなさん、こんにちは。横山です。8/2に丸森町の筆甫地区の住民さんと、
「床でのおたから体操」および「膝痛に対する知識の整理と対処法」
について活動してきました。
 前回、痛みチェックを実施したことが、住民さんの中で広まっていたようで、腰痛を訴える女性が体操の前に診てほしいと来られました。前回と同様に、痛みについての問診と予防の体操や動き方を指導したところ、痛みが良くなり「スッキリしました!!」と笑顔で帰宅されました。
 今回は、床での体操の定着に向けて、ストレッチ、筋力トレーニングの復習を行ない、膝痛に関する知識を整理しました。改めて、膝痛の軽減や予防に対して、「どのような体操がよいか」を提案しました。
 床や椅子に座っての大腿四頭筋の筋力トレーニング、足全体の筋力トレーニングが可能な立ち座りの運動を行ないました。参加者からは、「太腿に効くね~!」や「足に力が入りやすくなったよ!」などの声を頂きました。
 今回の良い気づきとして、7月よりも和やかな雰囲気で体操を行なえており、気軽に声をかけてくださる方が増えました。また、痛みが軽減している住民さんが多く、日頃より自身のカラダの予防を実施して頂けていることを実感しました。

利用者さんが具体的な目標に向かうためには?

みなさん、こんにちは。横山です。
私が病院でリハビリしていた頃も、在宅でリハビリしている現在も、「利用者さんが目標へ向かうこと」の難しさを感じています。利用者さんとたくさん会話をして「目標を具体的に聴き」、「利用者のことを知る」ことができたとしても、実際にその目標に向かう「行動」には至りません。
例えば、「歩けるようになりたい」と思っている車椅子で生活する男性がいて、その男性が歩けるためには、足の筋力と歩ける体力を付ける必要があります。ですが、足の筋力をつけるトレーニングをせず、寝たり起きたりの生活をしている実際がありました。
目標はあるが、目標に向かうための行動ができない、よくあるケースだと思います。
では、「なぜ、目標に向かうことができないのか」、また「目標に向かうことはできるが継続できないのはなぜか」について2つの理由があると考えてみました。
①目標に向かうための手段を知らない
②目標を達成することの意味が知らない
この2つのうち、私が特に重要だと思っているのは、「目標を達成することの意味を知らない」です。
なぜなら、目標を達成するための手段は、「知識がない」や「能力が足りない」だけなので、いくらでも他の方法で補えることができます。しかし、「目標を達成することの意味」は、自分自身で見つけていくしかありません。
そこで最近の私は、「目標を達成することの意味を伝える」ために新しいチャレンジをしています。
それは、利用者さんと私とで「目標の再確認」を行ない、「達成したときにどんな感情が出てくるかを想像してみる」を繰り返し行なっています。一度では、「よくわからない」という方でも、何回も繰り返すうちに「達成できると楽しいかも」という言葉が聴かれました。
これが正解かどうかわかりませんが、大事なのは「利用者さん自身が目標に向かうこと」だと思っていますので、どのような形で支援していけるか、これからも考えていきます。