りぷらすのブログ

介護領域の社会的課題の解決を目指す

2019年のご挨拶

みなさま、新年明けましておめでとうございます。

年末年始に帰省された方も、されなかった方も、色々と振り返る機会だったと思います。どのような、過ごされましたでしょうか?

りぷらすは、本日より営業を開始いたしました。

今年度は、現場での実戦の質を高め、さらに困っている方を支えられるようにしてまいります。

また、これまでの知見を応用してテクノロジーを活用して、みなさまの生活にお役に立てるよう、昨年度より進化して、歩んでまいります。

必要な人に、より早く、必要な情報と適切な方法が届くように。

何か「お困りのこと」や「不安」がありましたら、お気軽にご相談ください。

 

replus.hatenablog.jp

 

 

また、今年度はスタッフの募集もしております。
私たちの取り組みに共感し、チャレンジしたいという方は、まずはお気軽に見学にいらしてください。

募集している部門は下記になります。

  • 医療・介護関係職種

デイサービス勤務となります。常勤、非常勤、どちらも募集しています。
資格よりも理念の共感を重視しています。
未経験者でも大丈夫です。
こちら、医療・介護職用の一般社団法人りぷらす 採用ご案内ページとなります。

  • 広報担当者

りぷらすの取り組みを、社会に届ける部門です。
具体的には、ホームページのディレクションやブログ、SNSなどの運営。広報媒体や方法の立案と運営です。
これまで、代表の橋本を中心に行ってきましたが、この度、専門のスタッフを募集致します。

  • 事務局長候補

りぷらすの、バックオフィス部門となります。
現在、代表含め3名でバックオフィスを担っていますが、現在の体制からさらに進化していこうと考えています。
資金調達、資金管理、総務部門、労務体制の改善など、担っていただきます。
経験者を募集しております。

みなさまにとって、より良い一年となることを心よりお祈り申し上げます。

本年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

(橋本)

【仕事と介護の両立支援セミナー】を開催しました(後半)

後半は「企業が実践できる効果的な両立支援策」と題してトークセッションが行われました。前半でもお話しいただいたNPO法⼈「となりのかいご」代表の川内さん、そして、株式会社「国本」代表取締役の引地豊さんをゲストにお迎えし、りぷらすの橋本がモデレーターをつとめました。

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引地:当社は、廃棄物の収集と処理を行っています。現在、50名弱の社員がおり、半分くらいは徐々に介護が必要かなぁという実感があります。そんな中、2年ほど前に、一人の社員の母親が認知症になりました。母一人、子一人で介護をしなければならず、いつの間にか会社に出て来られなくなってしまったんです。本人もどうして良いか分からない、という状況だったので、とりあえず何ができるか考えるためにも、社員のところに行ってみました。

そんな、引地さんの社内での体験談からスタートしたトークセッション。この体験をもとに、引地さんは、社員のみなさんに、より介護の問題を自分ごとにしてほしい、とりぷらすの橋本を呼んで講演会を開いてくださったことも。講演会をきっかけに、会社としての考え方や応援しますよ、という姿勢が社員のみなさんにも伝わり、現在では介護に加えて、育児も考慮に入れた、働き方の模索を続けているそうです。

 

介護の相談を実際にできる会社は多いのか?

川内:まだまだ多いとは言えないと思います。だからこそ、自身のような人間が入る価値があるのではないか、と思っています。個別相談をしていると、介護が自分のキャリアの足かせになるのではないか、と思っている人も少なくはありません。なので、介護に関して相談できる環境の大切さをまずは認識してもらわないといけない、と思っています。

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川内:介護のニーズが顕在化していないことも多いです。なので、まずはアンケートをしてみることが大事なのではないかと思っています。将来の介護への不安や、これまでの介護の経験を聞いてみる。介護休暇の使用だけですと、休日や有休、夜間に無理している人たちの頑張りが浮き上がって来ないので、きちんと現状把握することが大事なんです。

厚生労働省が介護に関する従業員向けのアンケートのテンプレートを作っているので、それを活用することもオススメです、と川内さん。意外なところに介護で苦労をしている人がいることが浮き上がって来たりもするのだそうです。

厚生労働省の仕事と介護の両立支援「実態把握調査票」テンプレートはこちらから
[実態把握調査票(Word形式)]

 

マネジメント層の理解の重要性

川内:マネジメント層の人が、ご自身のご家族が介護の必要に迫られ、今までの振る舞いを反省するというケースもあります。社内のそういった立場の方々に理解や見識があることが、マネジメント力に大きく反映されると思っています。

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明日からできること

引地:会社の中でのかかわりでいえば、気軽に声をかけることだと思います。普段のコミュニケーションが無い中で「相談してこなかったじゃないか!」と後々なってしまうことは避けられるはずですから。

川内:これまでにも例をあげましたが、アンケートをしてみるのが良いのではないかと思います。組織としての取り組みを考える起爆剤になるはずです。そこにふたをし続けてしまうと、一朝一夕にできない介護支援策に取り組むには手遅れになってしまうんですよね。早めの対応が人材の維持コストなどの軽減にもつながるはずです。まずは、数を把握できれば良いので匿名で、自由記入欄なんかも作ってみてはどうでしょう。「休みたい」と書く人もいるかもしれないですが、それをそのまま受け止めるわけではなく、一意見として受け止め、会社で出来ることを考えていく感じです。


介護休業制度を上手く使うには?

川内:厚生労働省が出している3つの大事なタイミングがありますので、参考にしてください。

 

1.ケアマネージャーを選定して体制づくりをするタイミング
 ⇒その間、家族で一時介護をすることもあるかもしれないが、それは一時的なこと。
2.老人ホームを選ぶタイミング
 ⇒インターネットで選ぶより、1軒1軒訪問して選ぶのが良い。
3.余命宣告を受けるタイミング
 ⇒そこで自分が家にいるから、と全ての介護サービスを切ってしまう人もいるが、目の前で命を全うする家族に寄り添うだけで相当自分の気持ちは削られてしまう。なので、寄り添うことに全てを費やすべき。

 

最後にお二人から

引地:経営者として試され時ではあると思っています。社員が安心して働き続けるためには、売上や利益と同様に介護との両立について考える必要があると思いますので、それをクリアしないと、人が集まる会社にならないのではないかと。自身もまだ修行中の身ではありますが、一緒にがんばっていきたいですね。

 

川内:自身はコンサルから福祉介護の仕事に移る中で、自分自身が自然体でいようと思えるようになりました。それは、人を支えるためにそれが必要だと改めて実感したからです。介護においてはトラブルも多い中で「一人一人が自分らしくいられること」が大事なのではないかと。いろいろな事を犠牲にして進んでいくことも企業には必要ではありますが、まずは一人一人が健康で仕事に取り組めるということが大事です。介護は必ずしも上手くできるものではありませんので。完璧に仕事をできてきた人こそ、介護が上手くできないこともあるんです。上手く力を抜けている人の方が、良い関係性を構築で来ていることもありますからね。介護を上手くツールとして使ってもらえたらいいな、と思います。

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りぷらすは、2年近くに渡って仕事と介護の両立に取り組んではきたが、まだまだ発信しきれていないところもあるかと思います。今後とも、今回のセミナーで皆さんからいただいた感想なども踏まえ、取り組みを改善、継続してまいります。

 

*自分ごとかも?と思ったら*
厚生労働省が用意しているチェックリストで客観的に今を見てみる
【介護の予兆を早めに発見するチェックリスト(「となりのかいご」改訂版)】
※「青」に3つ以上チェックが入るのであれば、もう相談した方が良いタイミングです。

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◎地域の「地域包括支援センター」に電話して話をしてみる

 

 

 前回の記事はこちら

replus.hatenablog.jp

 

 

【仕事と介護の両立支援セミナー】を開催しました(前半)

石巻市の現在の高齢化率は、日本全体の約15年後の予想の数値です。
震災前後の3年で要介護者は20%増加(日本全体では13%増)。
核家族化、共働き世帯が増え、「仕事」と「介護」と「家庭」の両立に
直面する人が増えています。

 

そこで、11月22日、石巻商工会議所会館を会場に、「仕事と介護の両立支援セミナー」を開催し、会場に集まった約30人のみなさんと、どのように「仕事」と「介護」と「家庭」の両立をしていくかを一緒に考えました。

 

前半は、ゲストである「もし明日、親が倒れても仕事を辞めずにすむ方法」の著者であるNPO法人「となりのかいご」代表理事の川内潤さんの基調講演からスタート。 

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川内潤さん:
実家が介護事業会社であったこと、高校2年時のケガによる車いす生活を体験したことから、介護に興味を持ち、福祉・介護の世界を志すことに。ITベンチャー外資系コンサル会社を経験後、在宅・施設介護職員をする中で介護の過酷な現実に直面し、どうにかしたい、と「となりのかいご」を設立。企業や地域での愛護セミナーや個別相談サービスを提供し、だれもが自然と介護に向き合える社会を目指す。社会福祉士、介護支援専門員、介護福祉士

 
介護の世界でお仕事をされる中での様々な方との出会いから、
「大事な家族の介護をがんばりたい、という気持ちは大事だが、
それを家族だけでやることが負担になる可能性もあるのだと思います。
仕事と介護を天秤にかけない、両方ともとることが、上手くいく秘訣になったりもするんです」と話す川内さん。

 

はじまってすぐながら、ここでグループをつくって話し合いを!とのご提案。
以下の2つのお題でワークショップが行われました。

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① 家族の嫌なところで、「残念ながら自分も似ているところ?」は。それは、「誰の・どんなところ」ですか?
② <もし>その家族を介護しながら仕事と両立するときの不安はどんなことですか?


「人に話す」ということの大切さ。

意外と日々の中で、不安などを話すことはないのではないでしょうか?
実は、話すということで「不安や悩みが整理できる」こと。また、そのために「話をしやすくなる雰囲気づくりの大切さ」をこのワークショップで伝えたかったという川内さん。

 

実際、最初は初対面の方も多い中ぎこちなさもあった会場ですが、2つ目のテーマに移るころには、深刻なテーマながらに共通する思いなどもあったのか会場の空気は柔らかくなっていました。

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川内:介護というのは、自分の親が老いによって変化していくのを見る、というなかなか自分の気持ちが揺さぶられることです。なので、自分の中に収めておくことはなかなか大変なことですが、日ごろから自分の日常を大事にしておくことで、介護のときの姿勢も変わってくるんです。

 

子供にしかできないこと

川内:家族だけで介護をしてしまうと、客観性がどんどんなくなり、上手くいかなくなってしまう可能性があります。100人いれば100通りの介護の形が。どのような選択をしても後悔が残る可能性はありますが、話せる仲間をつくっていくことで後悔を少なくすることはできるはずです。身近な人たちはもちろんですが、介護スタッフという人材もぜひ活用してください。

 

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介護スタッフは「介護という仕事を通して本人の笑顔や日常生活を支えるプロ集団」です。ぜひ、介護の作業はプロにアウトソーシングして、家族にしかできない「愛情表現」をする余裕を持つことで、背負いこまず、自分ならではの介護がつくっていけるはずです。

 

介護とお金

また、介護に直面した際に避けては通れないのが「お金」の問題です。

 

川内:介護生活は、平均して4年7か月は続くと言われます。無理な資金計画を立てないためにも、収入を維持できるよう職場に相談したり、親の収入や貯金、家族の負担金額を把握し、その中でも無理のない介護サービスや老人ホームの選択をしていくことが必要となります。高ければいい、多ければいい、とは限りません。そのためにも、余裕を持って相談し、しっかり選ぶことが大事になるのです。

 

というところで、前半の川内さんのご講演は終了。

次回に続く。
 

住民主体の活動に関する冊子作成のアンケート募集(先着10名に無料で完成後の冊子を送付致します)

やると決めたが、人が集まらない。

講座は行なったが、活動に繋がらない。

大学や行政のモデルはあるが、民間組織でのモデルがない。

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www.youtube.com

私たちは、2014年9月より地域の住民さんと一緒に、地域の健康づくり
の活動を行なってきました。

その中で、上記のような失敗や、課題が沢山ありました。
ですが、試行錯誤し、今では100人参加するような体操教室を住民さんだけで
運営するようになりました。

 

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また、体操教室を機に、新たに交流が生まれたところ。
また、交流が再開した地域も生まれました。

今回、この4年半の活動を一旦冊子に纏めます。
上記のような試行錯誤の結果、どのように改善してきたのか、
これから活動する人に役に立てるようにしたいと考えています。

時期は、3月中の完成を目指しています。

そこで、今回の冊子を作るにあたって、ぜひ皆さんの知りたいことや疑問、質問を
集めて参考にさせて頂きたいと考えています。

すでに活動している方や、これから活動したい方など、それぞれのお立場で
お知りになりたい事がありましたが、お気軽に下記のアンケートフォームより
入力お願いします。

 

仮)住民主体の健康づくり、コミュニティーづくりの立ち上げに関する運営ガイドに関するアンケートフォーム1/2

 3分程度で終わる簡単な内容です。
また、先着10名の方に冊子の完成後に郵送させて頂きます。
ぜひ、多くのご意見を元に、作成したいと考えております。

なお、期限を、1月10日:12:00とさせて頂きます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

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筆甫の住民さんと石巻のサポーターさんの交流

 みなさんこんにちは、横山です。

 12月13日に丸森町の筆甫地区に訪問しました。今回は、筆甫地区の住民さんのもとに、石巻のおたからサポーターさんが一緒に訪問してくれました。

 

 石巻での見学を終えて以降、楽しく、仲間と体操を継続できている筆甫地区の住民さんに、体操を続けていくためのコツやポイントを一緒に学ぶために訪問してくれました。

 

 1時間ほど石巻のおたからサポーターさんと筆甫の住民さんとで一緒に体操をしました。筆甫の住民さんは、「体操がわからない、知らない人たちでも、できるように工夫してやっていた」や「楽しく体操を続けてもらうために、色々と考えて体操している。私たちもぜひ取り入れたい!」と笑顔で話してくれました。

 

 しかし、筆甫の住民さんだけで体操を続けることの不安な声も聞かれました。「自分たちで体操をやるのはいいが、「誰かに教える」というのがとても不安」や「体操を知らない人に伝えた際に、「間違っていたらどうしよう」と考えてしまう」などが挙がりました。

 

 そこで、石巻のサポーターさんから、「教えるより、「一緒に体操をしましょう」という気持ちでやったほうがよい。その方がひとりひとりの負担も減ったなかで体操が続けられる!」とアドバイスをしていました。

 

 これからも石巻と筆甫の皆さんとで交流を続けていきたいと思います。

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