前回は、家族が高齢になり、また病気を機に、今まで出来ていた生活が少しづつ難しくなった際の相談の窓口は地域包括支援センターとお伝えしました。しかし、思うように相談しても進まないケースがあります。今回は、「相談する際のポイント」についてお伝えします。
まずは、相談を受ける人はどんな人かお伝えします。
相談を受ける人は、主に医療、福祉関係の専門家の場合が多いです。
この人たちには、まず「当事者の生活の変化」について具体的にお伝えするのがポイントです。
そして次に、それによって「私が困っていること」をお伝えすると良いでしょう。
理想は、5W1Hのような形にすると良いですが、そこまで細かくなると大変という方もいると思うので、下記の4点を踏まえていると良いと思います。
・いつから
・どのように
・何が
・どのくらい
例えば、このように伝えると、どういう状況かよくわかりやすいです。
3ヶ月前に転んで、外を歩くのが怖くなったと言うようになり外に買い物に行かなくなった。1ヶ月前からほとんど家の中にいるようになり、それまでしていた畑仕事などをしなくなった。そして、家事もしなくなり、夜眠れないと言い食欲も落ち、痩せてきているように見える。
最近は、私が外に出た方がいいと言っても、嫌だの一点張りで、喧嘩ばかりしていて、どうしていいか分からない。
このように、状況を具体的に整理して伝えるのがポイントです。
相談に行く前に、大事なことを簡単に紙に纏めておくと、大事なことを伝え忘れるということも無くなります。
次に、「私が困っていること」についてです。
これも、上記のように具体的に状況を伝えると良いでしょう。
この2週間くらい、どうすれば良いかわからなく、とても不安。夜間のトイレの介助などが始まって、私もあまり眠れていない。また、トイレだけでなく、お風呂や服の着替えも手伝うようになり、とても疲れている。何か言っても、すぐケンカになり、話にならない。家族に相談しても、年のせいだろうと言われ、どうして良いか分からず、途方に暮れている。このままだったら、仕事を続けるのが難しく、退職を考え始めるようになった。などです。
ぜひ、上記のポイントを踏まえ、相談してみてください。
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