『あんたの長い顔に合う「ひょっとこ面」を作ってけっから』
3か月前のある日、デイの利用者の佐藤さんから笑いながら言われた言葉。
「あら本当⁉なら、完成したらそのお面付けて踊るからね~」
と笑って会話を交わし、いつもの冗談だと思っていました。
10月に入って、突然、佐藤さんから
『あんたにあげるお面がだいたいできた。今度持ってくるから』
と話があり、翌週に約束通り持ってきてくれました。
お面の大きさも落合の長い顔にピッタリのサイズで、
目の位置も測って作ったように職人技の光るオリジナルの「ひょっとこ面」
自分もまさかそんな素敵なプレゼントがもらえるとは思わず、
お面をつけて、利用者さん達の前で喜びの舞を披露し、みんなで大笑いしました。
佐藤さんも『笑いすぎて涙がでる』と声を出して笑っていました。
もともとお豆腐屋をやっておられた佐藤さん、
お面や門松を作ったりするのが得意で、人にあげるのが好きとのこと。
今回も「どうしてお面を作ってくれたの?」と聞いてみると
『あんたが喜んでくれるのが楽しみだったから』と屈託のない笑顔を見せてくれました。
僕らが利用者さんに与える・支えるだけでなく、
利用者さんから全力で貰って全力で喜ぶことも大事な使命かもなぁ
と思った今日この頃でした。
私もこのひょっとこ面を武器にみんなを笑わせて、佐藤さんにお返ししていきます。
(社会福祉士:落合孝行)